カテゴリ
以前の記事
2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 最新のコメント
検索
最新のトラックバック
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2005年 09月 22日
東京都の地図に縄文時代の地図を重ねたとき、何が見えてくるか。中沢新一がひらく、新しい東京の扉。
縄文時代の東京は、洪積層と沖積層が複雑に入り組み、フィヨルド状の地形をなしていた。今ではまるで想像がつかないが、折り込まれている地図を東京駅のあたりや渋谷のあたりは海であったことが分かって仰天する。縄文の人々にとって、海に突き出した岬の部分は人間世界の境界線を示す特別な場所であった。そして、現代も、かつての「岬」には特別な力が宿り続けている。新宿、東京タワー、皇居…。 縄文時代からの歴史を縦横無尽に紐解きつつ、思想家は東京の姿を大胆に捉えなおしていく。壮大な論証に鳥肌が立つような部分と、思わず吹き出してしまうような妄想(?)部分が入り混じり、読みやすくエキサイティングな一冊となっている。これを読まずに東京を歩くのはもったいない!東京に生きる人は、必読。 中沢新一(著)『アースダイバー』 講談社(本体1800円) 評価:A(A~E)
by fuyu-shokubutsu
| 2005-09-22 11:19
| 読書記録
|
ファン申請 |
||