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2005年 09月 09日
河岸につながれた動かない船の上で、彼は毎日を過ごす。ファックスで手紙を送り、郵便配達夫にコーヒーを振る舞い、死に近い大家を見舞う。それは、人生の河岸でしか味わうことのできない、かけがえのない日々だ。
段落ごとに飛躍するイメージ。K。並列つなぎ。正直者は馬鹿を見るか。堀江敏幸が好きな人には、何もかもがこたえられない逸品と映るだろう。(もちろん、こんなに何も起こらない小説のなにが面白いんだ!という人もいるかもしれない。しかし、その人と私は良き友人にはなれないだろう。)いつまでも終わらなければいいのに、と思いつつ、一気に読んでしまった。 堀江敏幸(作)『河岸忘日抄』 新潮社(本体1500円) 評価A+(A~E)
by fuyu-shokubutsu
| 2005-09-09 02:16
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